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■『天然素材・絹の健康法』 第30話■
前回は、内臓手術の縫合糸は絹のお話でした。
今回は、探検家、植村直巳さんの冒険旅行の肌着のお話です。
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■綿のメリヤスと、絹のメリヤスの保温性を比較すると、綿の方が絹より
高いという結果が出ています。しかし、空気を遮断する素材を重ねると
逆転して、絹の方が断然保温性が高くなります。
つまり、重ね着をすると冬の肌着としては絹が適しているという訳です。
絹繊維は無数の細かいタンパク質の束で構成されています。そのため
束のすきまに熱伝導率が1番小さい空気をたっぷり抱え込んで、冷たい
空気を寄せ付けません。
その空気層の割合は全体の3分の1近くもあり、だらこそ絹は保温性に
優れているのです。
そんな事から、絹は防寒服として使用されています。日本が生んだ偉大
な探検家の故・植村直巳さんは、極地探検旅行の際には、肌着はスパン
シルクのニット、マフラーはシルクニットのロング物、手袋もシルクの
ミラニーズ手袋、靴下もシルクを着用し、寒さから身を守ったそうです。
また、北極点到達に成功した和泉雅子さんも、シルクのインナーを愛用
したそうです。(登山家の方もお使いのようです。)
ヨーロッパやアメリカでは、絹はウインタースポーツのオールインワンや、
スキューバダイビングの下着にも用いられています。
夏は涼しく冬は暖かい絹は、まさに理想的な素材といえるでしょう。
今回ご紹介の、厚織ババシャツ、ジジシャツ(失礼な名前ですみません)
も寒さには、めっぽう強い、絹肌着です。日本海の地吹雪強風吹き荒れる
ここ鶴岡に住む私が保証いたします。
第30話はここまで、次回をお楽しみに!!
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