■『天然素材・絹の健康法』 第29話■

前回は、温の食べ物、寒の食べ物のお話でした。
今回は、内臓手術の縫合糸は絹のお話です。
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■私たちの体を形成している主な成分はタンパク質で、皮膚や毛髪、筋肉
などはタンパク質で作られています。一方、絹の成分も90%以上がタンパク質で
アラニン、グリシン、セリン、チロシン、アスパラギン酸など、人間の体に必要な
アミノ酸が、18種類も含まれています。

つまり、絹は私たちの体の成分と、とてもよく似ていて、だからこそ肌にやさしく
ぴったりフィットするわけです。

絹の本場、中国淅江省の研究機関は、絹の素晴らしさについて次のように
発表しています。『織物の原料の蚕の糸はタンパク質の繊維であり、18種類
のアミノ酸を含んでいる。これらは人間の皮膚細胞の活力を増進させ、また
血管硬化を防ぎ、若さを保つ効果がある。』(すばらしい!)

実際に皮膚病に悩む200人の患者に絹の衣服を1年着せて治療したところ
なんと85%が全治し、残りの15%も改善に向かっているとの事。

日本でも病人の床ずれ防止に絹の腹巻やシーツ・敷きパットが効果をあげて
います。絹は生体適応性が非常に良いので、抜糸の出来ない内臓の手術
では、傷口の縫合に特殊な絹糸を使用しています。絹は人間の成分と良く
似ているので、自然に体内に溶け込むように吸収されてしまいます。
(絹の包帯も開発されました。)

このように絹は健康にいい繊維なので、大いに利用したいものです。


第29話はここまで、次回をお楽しみに!!


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