前回は、顔色は健康のバロメーターのお話でした。
今回は、『冷え症』はなぜ、女性に多いか?のお話です。
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■冷えによって血液の循環障害が起こると、昔から俗にいう
『ふるち(古血)(おけつ)』がたまった、状態が随所に発生します。
そうなった血管には、新しい温かい血液(動脈血)が充分に送られてこない
ので、その部分の温度が下がり、冷たくなってくるのです。
(「おけつ」はお尻のことではありません、念のため)
(わかってるって)
ことに手足は体積に比べて、表面積が大きいので体温の発散がはげしく
体幹(胴や頭)に比べ早く冷たくなります。手足の次に『冷え症』を感じるのが
下腹部です。
これは、頭や胴体は内臓が、その活動に伴って発散する熱を受けるので
冷たくなりにくいのに対して、下腹部には内臓が少ない上に、最大の内臓
であり最大の温熱発生源である肝臓から離れているのが原因です。
しかも手足は、終始動かされるので、筋肉の収縮・弛緩によって物理的に
血液の循環が強制されますが、下腹部はあまりそういうことがないので、
一度冷えるとそのために更に血のめぐりが悪くなり、ますます『ふるち』
たまりやすくなるという悪循環を、起こしやすいと言えます。
特に女性の下腹部は、子宮・卵巣などがあり、男性の下腹部より臓器が
多く構造が複雑なので、なおさら『ふるち』がたまりやすいのです。
昔は、夏に、体を冷やす野菜や果物が収穫され、それを食べ、冬には、
逆に体を温めるものを食べた。いわゆる旬のものを食べたが、最近は季節に
関係なく手に入るようになったために、自分の食べたいものを食べたい時に
食べれるようになった。食べ物でもうまく体の状態を調節していたのに、
そういうことも少なくなり、女性はどうしても冷えやすくなってしまったのです。
(便利な現代生活って、不便・・・)
そして、『冷え』で『ふるち』ができると性器の調子が落ち、それがまた
『ふるち』を作ると言う悪循環も加わってしまい、こうしたことから、『冷え症』は
女性だけのものであると、誤解されやすいのです。
しかしながら、前回もお話しましたが、冷え症には男性も気をつけなくては
なりません。食べすぎない、飲みすぎない、冷やさないが。基本です
それには、天然繊維のシルクが強い味方になります。(は〜い)
第27話はここまで、次回をお楽しみに!!
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